こんにちは。
選択理論心理学を学んで2年が経ちました、JPSA横浜みなとみらい支部の佐藤絵里です。
今日は、選択理論心理学における考え方の1つ『5つの基本的欲求』について、お伝えいたします。
人は人、自分は自分。
みんな違ってみんないい。
とはよく言ったものですが、私自身は他人と自分との違いを長年(? 8年間ぐらい)認められず、周りとの比較に苦しみながら生きてきました。
他人との比較から解放されるきっかけになった学びの1つが『5つの基本欲求』です。
私が選択理論心理学を学び始めたきっかけ
簡単に私のことをお伝えします(‘ω’)ノ
4人兄弟の長女として静岡県富士宮市に生まれ育ち、典型的な優等生として育ちました。
なんの違和感もなく学生生活を送り、国立大学を卒業して東証一部上場企業の大手製薬会社に営業職として入社しますが…
社会人になってからは1年半ごとに転職を繰り返すようになりました。
業種業態もバラバラの4つの職種を経験し、今は個人事業主としてアレルギー対応のお菓子教室を営んでいます。
なぜそんなに転職しまくったかはまた別の機会にお話するとして(●´ω`●)
社会人になるまでは、自分はたいていのことは続けられる人間だと思いこんでいたため、こんなに転職を繰り返す自分はいったい何者なんだろうと、自分に不信感が募り、、、
今でこそひょうひょうとしていますが、会社員をやめた当時は適応障害と診断され、1日7種類もの薬を服用しないと働けないレベルでした(;^ω^)
しかも、私の父は公務員、母は専業主婦という、よくあるごく一般的な家庭です。
幼少期に親から充分に愛情を注がれなかったとか、大きなトラウマがあるとか、そういうこともなく、、、
何不自由なく育てられたのに、父のように1つの会社に長く勤められず、個人事業主がしっくりきている自分は意味不明な存在だなと感じていました。
そんなことがあって、周りの人たちと同じように「ちゃんとした人間にならなくちゃ」と思って、2017年に『頂点への道®』講座を受講します。
ここで初めて選択理論心理学に触れました。
そもそも「ちゃんとした人」ってどんな人だよ!
と、当時の自分につっこみを入れたいですが…w
価値観や行動の違いは『5つの基本的欲求』の違いにあった!
頂点への道®』講座で、私は『5つの基本的欲求』という概念を初めて聞きました。
アチーブメント株式会社のホームページでは、『5つの基本的欲求』について下記のように書かれています。
5つの基本的欲求とは、身体的な欲求である生存の欲求と、心理的な欲求である愛・所属の欲求、力の欲求、自由の欲求、楽しみの欲求の4つをあわせた、私たちの誰もが遺伝的に持っている欲求です。
出典:アチーブメント株式会社
人は生まれながらにして5つの基本的な欲求を持っていると、選択理論心理学では考えられています。
そして、5つの欲求がそれぞれどんなものか示した記載が下記になります。
生存の欲求
空気や水、食べ物、住居、睡眠など、生きていくために必要なすべてに対する欲求。愛・所属の欲求
家族、友人、会社などに所属し、愛し愛される人間関係を保ちたいという欲求。力の欲求
自分の欲するものを、自分の思う方法で手に入れたいと思う。人の役に立ちたい、 価値を認められたいという欲求。自由の欲求
自分の考えや感情のままに自由に行動し、物事を選び、決断したいという欲求。誰にも束縛されずに自由でありたいという欲求。楽しみの欲求
義務感にとらわれることなく、自ら主体的に喜んで何かを行いたいと思う欲求。出典:アチーブメント株式会社
この5つの欲求ですが、人によって強さも満たし方も異なります。
5つの基本的欲求は誰もが持つものですが、人によってその強弱と満たし方が異なります。
力の欲求を例にすると、力の欲求の強い人は「絶対に一番でなければ嫌だ」 「絶対に負けたくない」などと考えますが、力の欲求の弱い人はそうではありません。
満たし方についても、勉強を頑張り、テストで100点を取ることで力の欲求を満たす人もいれば、スポーツで活躍し、周囲の賞賛を得ることで力の欲求を満たす人もいます。
出典:アチーブメント株式会社
ケーキの食べ歩きが趣味の、私の例を挙げてみます。
『ケーキを食べる』という行動は、私にとって『楽しみの欲求』を満たす行為です。
ショートケーキ1つとっても、お菓子屋さんによって全然味が違う!
当然のことながら、店舗ごとにお店の雰囲気もなにもかも違う!
それが面白くて、今でも時々ケーキの食べ歩きをしています。
しかし、甘いものに興味がないAさんがいるとして、Aさんにとってケーキを食べることは苦痛でしかないかもしれません(笑)
読書が趣味のAさんは、ケーキは食べないけれど、本を通じて新しい知識を得ることで楽しみの欲求を満たしています。
こんな感じで、5つの欲求は人によって強さも満たし方も異なると、選択理論心理学では唱えられています。
5つの欲求という概念を初めて知った時、私自身は「人は人。自分は自分」って、頭ではわかっていましたが、、、
「こんな風に細かく、明確に『違い』の原因が示されているのはおもしろい!」と感じました。
アチーブメント社では、自分の『5つの基本的欲求』を明確に知るための診断ツールが販売されています。
『5つの基本的欲求サーベイ』と呼ばれるもので、会社経営をされている方なんかは従業員全員に実施してもらい、マネジメントなどに活用しているそうです。
私も実際にやってみたのですが、予想外の結果が出てきたんです。
『5つの基本的欲求』診断ツールをやってみた
5つの基本的欲求診断サーベイですが、いくつか質問に答えてポストに投函すると、3~4週間ぐらいで結果が返ってきます。
5つの基本的欲求は、実はさらに細かく分類されていて、全15項目において「もともとの欲求の強さ」「どのぐらい満たされているか」「満たすために日常でどのぐらい注力しているか」が確認できます。
さらに!
現状に対して、「どうしたらより良く自分の欲求を満たすことができるのか」のアドバイスまで細かくついてくるんです✨
下の画像は、私の欲求ごとの現状が棒グラフで示されている図です。
紺が「もともとの欲求の強さ」
水色が「満たすために日常でどのぐらい注力しているか」
黄色が「どのぐらい満たされているか」
を示しています。
『5つの基本的欲求』の概念では、人は基本的欲求が満たされていないときに不快感を覚えます。
そのため、黄色が紺色の棒グラフより著しく低い場合、日常生活を見直したほうがいいかもしれません。
それで、当時の私自身「意外だなぁ」と感じたのが「(生存に分類される)安全・安定」と「(力に分類される)競争」の欲求でした。
私自身は自分のことを「安全・安定を好む人」だと感じていましたし、「受験競争もそこそこ経験したし、(会社時代)営業成績も悪くなかった」ので、この2つの欲求が低いことにちょっと驚きました。
でも、よくよく振り返ってみると、心当たりがあったんです。
毎月一定額以上のお給料をいただくことよりも、会社の看板や過去の実績が通用しない(ある意味不安定な?)場所でやっていけることに安心感を覚える傾向がありますし…(笑)
会社時代には、営業成績を同僚に競われることに不快感を覚えていました。
競争の欲求が低い人は、自分が勝っていようが負けていようが「競う」という環境に身を置くこと自体がストレスに感じることが多いそうです。
そして最近気が付きましたが、もともと勉強が好きだったので受験勉強はさほどストレスに感じていませんでした。。
完全に放っておいても勉強する子は「(楽しみに分類される)学習・成長」の欲求が強いのかもしれません。
ちなみに、「(自由に分類される)変化」が高いのにもびっくりしました。
繰り返しになりますが(笑)自分自身は安定志向で、変化のない穏やかな生活を好んでいると思いこんでいたためです。。
でも、振り返ってみると、ここ13年間で11回引っ越ししてるんですよねwww
これはあくまでも私の例ですが、この結果を目の当たりにして「私は自分が思っていたような自分じゃなかったなぁ」と、感じました。
この『5つの欲求』ですが、強さが似ている人同士は気が合うケースが多いそうです。
反対に、お互いよくわからない者同士って、欲求の強さが異なることが多いようです。
「あの人とは価値観が合わない」
「あの人の考えていることはよくわからない」
というのも、自分と欲求が違うからなのかもしれませんね。
おそらく私の両親は、「生存の欲求」が高いと思われます。。
いろいろ書きましたが、選択理論心理学において重要なことは「欲求はどのような種類があるか」とか「この人はどの欲求が強いか」とかいったことではありません。
選択理論心理学『5つの基本的欲求』が意味すること
ビジネス選択理論能力検定のテキストには、以下のように書かれています。
重要なことは、「欲求はどのような種類があるか」といった議論ではなく、「人はそれぞれ違った欲求を持ち、それを満たすために行動している。そして、他者の欲求は変えることができない」ということです。
この考えを持つ限り、他者との違いを認めることができます。
出典:ビジネス選択理論能力検定2級・準1級公式テキストp33
「違いは違いであって間違いではない」
という、アチーブメント社の青木仁志社長の言葉にもありますが、人と違うことは悪いことではないんですね。
『5つの基本的欲求』という概念を知ったはいいものの、私が他人と自分とを比較しなくなったのはほんの最近。。
この学びに触れてから2年以上たってからでした。
「知っている」の「できる」とでは、大きく差があるようで、、
ようやく選択理論がちょこっと分かってきたのかなぁと感じています。
他人との違いを受け入れられるようになると、自然と生きやすくなるんですよね(^_^)
両親とも、価値観が合わなさ過ぎて会っても無駄と考えていましたが、学んでからは毎月実家に帰る時間を作っています。
そして来年から、今の事業を続けながら大学院に進学します✨
「文系で女性で、大学院なんて言っても食えない…」
と思って、大学生だった当時は就活することを選びました。
しかし選択理論を学んでいくにつれて、(私の場合は)世の中の常識とか大多数の意見とか、あまり参考にしなくてもいい人なんだなと、感じるようになりました。
お菓子の仕事をしながらドイツ哲学を学ぶ人も、そうそういないかもしれませんが(笑)
自分の欲求を満たしつつ、他人の欲求をもっと満たせる人間になろうと決めています✨
みんな違ってみんないい
小学校の教科書で目にした、あまり前のこととして認識されている言葉のはず。。。
「みんな違ってみんないい」と、心の底から思える人をもっと増やしたい!
そう思って、日々生きています^^
選択理論に触れてみたい方は、毎週第4土曜日に横浜へ♪
ここでは私の経験を例に「5つの欲求」についてちょこっと触れましたが、JPSAみなとみらい支部では毎月第4土曜日に横浜で勉強会を開催しています。
すでに選択理論を学ばれている方の参加も多いからか、と~っても居心地のいい空間なんです✨
スターに触った無敵状態のマリオみたいになった感じ?
クリボーが倒せるようになるわけではありませんが(笑)
思考がクリアになって、自分の軸がしっかりする感じになります!
この空間の居心地の良さを知ってからは、私は毎月JPSAみなとみらい支部に参加しています。
毎月、思考がクリアになる状態を「体感」できるから、いつもの環境に戻ってもその感覚を忘れなくなるんですね(*´ω`*)
大人はもちろん小さなお子さまも参加できるので、興味がある人はぜひいらしてください!
6月の勉強会テーマは「家族愛」✨
メインスピーカーの松好和恵さんは、横浜市中区で母乳育児サロン ラ ルーナを経営されている助産師さん。
2人の女の子のママでもあり、仕事も家庭も充実させたい!という女性は特におススメです(●´ω`●)
横浜の横浜駅近くの会場にて、6月22日の14時~開催します!
参加されたい方は、こちらのイベントページから参加ボタンをクリックし、当日直接会場までお越しください。